日本人の今日の行動様式は直接的には明治期以降に成立した日本の近代思想に依拠しています。日本の近代思想は江戸期までの思想の上に構築されたものですが、その変動と異質さは、当時圧倒的な存在として立ちはだかった西欧文明の摂取と消化の結果起きたことです。日本の近代思想を解きほぐすことは未来の私たちの指針となるでしょう。は、ケアイノベーション協会が執筆しています。
2023年の出来事
【1月】
●箱根駅伝、駒大が2年ぶり優勝
第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は3日、駒沢大が2年ぶり8度目の総合優勝を果たした。
●岸田首相が少子化対策拡充を表明
岸田首相は4日、「異次元の少子化対策」に取り組む考えを表明。政府は6月、児童手当の拡充などを盛り込んだ「こども未来戦略方針」を決定した。
【2月】
●囲碁の仲邑菫三段が最年少タイトル
囲碁の女流棋聖戦三番勝負で6日、中学生棋士の 仲邑菫なかむらすみれ 三段が2勝1敗で女流棋聖を奪取した。13歳11か月のタイトル獲得は史上最年少。
●海外臓器あっせん、NPO理事長逮捕
海外での臓器移植をあっせんしたとして、警視庁は7日、NPO法人「難病患者支援の会」理事長の男を臓器移植法違反(無許可あっせん)容疑で逮捕した。
●闇バイト強盗、指示役「ルフィ」ら逮捕
全国各地で相次いだ広域強盗事件を巡り、フィリピンの入管施設で拘束されていた日本人の男4人が7~9日、強制送還後に警視庁に逮捕された。男らは「ルフィ」などと名乗り、「闇バイト」に応じた実行役に通信アプリで指示を送っていたとされる。
●五輪で談合、組織委元次長ら逮捕
東京五輪・パラリンピックを巡る談合事件で、東京地検特捜部は8日、大会組織委員会の大会運営局元次長や電通元幹部らを独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で逮捕した。
【3月】
●作家の大江健三郎さん死去
ノーベル文学賞作家の大江健三郎さんが3日、88歳で死去した。
●次期主力ロケットH3打ち上げ失敗
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7日、日本の新たな主力ロケット「H3」1号機の打ち上げに失敗した。
●袴田さんの再審開始を認める
1966年に静岡県の一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さんについて、東京高裁は13日、裁判のやり直しを認める決定をした。
●日韓首脳会談、関係正常化で一致
岸田首相と韓国の 尹錫悦大統領が16日、首相官邸で会談し、悪化した日韓関係の正常化や、首脳が相互に訪問する「シャトル外交」の再開で合意した。
●車いすテニス国枝さんに国民栄誉賞
パラリンピックの車いすテニス男子で4個の金メダルを獲得した国枝慎吾さんに17日、政府から国民栄誉賞が授与された。パラ選手の受賞は初。
●岸田首相、ウクライナを電撃訪問
岸田首相が21日、ウクライナの首都キーウを電撃訪問し、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談。9月には林外相がキーウを訪問した。
●WBC、日本が14年ぶり優勝
野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)の決勝が21日、米フロリダ州マイアミで行われ、日本が前回覇者の米国を破り、14年ぶり3度目の優勝を果たした。
●文化庁が京都へ移転
文化庁が27日、東京・霞が関から京都市内の新庁舎に移転し、業務を始めた。中央省庁の地方移転は明治以来初めて。
●音楽家の坂本龍一さん死去
イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)で活躍し、映画「ラストエンペラー」の音楽で米アカデミー賞作曲賞を受賞した音楽家の坂本龍一さんが28日、71歳で死去した。
●電力カルテルで過去最高額の課徴金
公正取引委員会は30日、関西電力と、中部電力、中国電力、九州電力の3社側がカルテルを結んでいたとして、独占禁止法違反で3社側に過去最高の計約1010億円の課徴金納付命令を出した。調査開始前に違反を申告した関電は処分が免除された。
【4月】
●沖縄・宮古島周辺で陸自ヘリ事故
沖縄県・宮古島周辺を飛行していた陸上自衛隊のヘリコプター「UH60JA」が6日、消息を絶った。搭乗の隊員10人全員が死亡と確認・判断された。
●日銀新総裁に植田和男氏就任
日本銀行の新総裁に9日、経済学者の植田和男氏が就任した。日銀は7月と10月に金融緩和策の修正を行った。
●岸田首相演説会場に爆発物投げ込み
和歌山市の漁港で15日、岸田首相が衆院補選の応援演説を始めようとした際、爆発物が投げ込まれた。投げ込んだ男は、威力業務妨害容疑で現行犯逮捕され、9月に殺人未遂罪などで起訴された。
【5月】
●新型コロナが「5類」へ移行
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が8日、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられた。
●生成AI急速に普及。著作権侵害など弊害に懸念も
「チャットGPT」などの生成AI(人工知能)が日本でも急速に普及した。政府は11日、「AI戦略会議」の初会合を開き、AIに関する政策の方向性の議論を開始した。
●広島でG7サミット開催
先進7か国首脳会議(G7サミット)が19~21日、広島市で開かれた。ロシアのウクライナ侵略を非難し、対露制裁やウクライナ支援の継続で一致した。会議にはウクライナのゼレンスキー大統領も参加した。
●長野で発砲立てこもり、4人死亡
長野県中野市で25日、男が猟銃を発砲するなどし、自宅に立てこもった。この事件で、女性2人と警察官2人の計4人が死亡。
●マイナカードでトラブル相次ぐ
マイナンバーカードに関するトラブルが相次いで判明した。岸田首相は26日、再点検を河野デジタル相に指示したことを明らかにした。
●岸田首相、秘書官長男を更迭
岸田首相は29日、政務担当の首相秘書官を務める長男の翔太郎氏を、6月1日付で交代させると発表した。昨年末に首相公邸で忘年会を開き、公的な場所で写真撮影に興じたことを不適切と判断し、事実上更迭した。
【6月】
●ネットで脅迫、ガーシー前参院議員逮捕
動画で芸能人らを脅すなどしたとして、警視庁は4日、ガーシーこと東谷義和・前参院議員を暴力行為等処罰法違反容疑などで逮捕した。
●株33年ぶり3万3000円超
東京株式市場で13日、日経平均株価が1990年7月以来、約33年ぶりに3万3000円台まで上昇した。
●陸自訓練中銃撃、候補生を逮捕
岐阜市の陸上自衛隊「日野基本射撃場」で14日、自衛官候補生の男が隊員を銃撃し、2人が死亡、1人が重傷を負った。岐阜県警が男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕し、殺人容疑などで送検した。
●LGBT法成立
性的少数者への理解増進法が16日、成立した。10月には戸籍上の性別変更を巡り、最高裁が手術を事実上の要件としてきた性同一性障害特例法の規定を「違憲・無効」と判断した。
●歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者を逮捕
警視庁は27日、歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者を自殺ほう助容疑で逮捕した。5月に東京都内の自宅で両親と心中を図ったとされ、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さんと母親の延子さんが死亡。東京地裁は11月、懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。
【7月】
●17歳小田凱人、車いすテニスで四大大会連覇
テニスの四大大会、ウィンブルドン選手権は16日、車いす部門の男子シングルス決勝が行われ、17歳の小田 凱人ときと 選手が優勝した。全仏オープン優勝に続き、四大大会連覇を達成した。
●ビッグモーターが保険金不正請求
中古車販売大手ビッグモーターによる保険金の不正請求が判明。創業者の兼重宏行社長が25日、引責辞任を表明した。影響は損保各社に広がり、9月には損害保険ジャパンの白川儀一社長が辞任を表明した。
【8月】
●日大アメフト部員、違法薬物で逮捕
日本大学アメリカンフットボール部の寮で違法薬物が見つかり、警視庁は5日、寮に住む同大3年の部員を所持の疑いで逮捕した。その後の捜査で違法薬物に絡み、複数の部員が摘発された。
●夏の甲子園で慶応107年ぶり優勝
第105回全国高校野球選手権記念大会は23日、決勝が行われ、慶応(神奈川)が107年ぶり2度目の優勝。
●福島第一原発の処理水放出開始
東京電力は24日、福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出を開始した。反発した中国は科学的根拠を示さないまま日本産水産物の輸入停止措置を決め、10月にはロシアも加わった。
●世界陸上やり投げで北口榛花「金」
陸上の世界選手権ブダペスト大会で25日、女子やり投げの北口 榛花はるか 選手が初優勝した。
●西武池袋本店でストライキ
百貨店大手「そごう・西武」の売却に反発するそごう・西武労働組合が31日、西武池袋本店でストライキを行った。大手百貨店でのストは61年ぶり。
【9月】
●記録的猛暑、夏の平均気温過去最高
気象庁は1日、今年の夏(6~8月)の平均気温が、1898年の統計開始以降で最も高かったと発表した。
●辺野古問題で最高裁判決、沖縄県の敗訴確定
沖縄県の米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画を巡る国の是正指示は違法だとして、沖縄県が指示の取り消しを求めた訴訟で、最高裁は4日、上告を棄却し、県の敗訴が確定。県側は従わず、国は10月、知事に設計変更承認を命じるよう求める「代執行」訴訟を起こした。
●ガソリン価格過去最高、物価高続く
資源エネルギー庁が6日発表した全国のレギュラーガソリンの平均価格は186・5円で、価格を毎週調査するようになった1990年8月以降で最高となった。食料品や日用品などの値上げも相次いだ
●ジャニーズ事務所、性加害認め謝罪
ジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川氏による性加害問題で、同事務所が7日、性加害の事実を認め、謝罪した。藤島ジュリー景子社長は引責辞任し、新社長に東山紀之氏が就任した。10月には社名を「SMILE―UP.(スマイルアップ)」に変更し、被害者への補償完了後に廃業すると発表。タレントは別の新会社に移籍する。
●洋上風力汚職、秋本衆院議員を逮捕
東京地検特捜部は7日、洋上風力発電事業への参入を目指す業者の依頼を受け、国会質問で便宜を図る見返りに賄賂を受け取ったとして、秋本 真利まさとし ・衆院議員(自民党を離党)を受託収賄容疑で逮捕した。
●第2次岸田再改造内閣発足
第2次岸田再改造内閣が13日、発足した。女性閣僚は過去最多に並ぶ5人となった。
●厚労省がアルツハイマー新薬を承認
厚生労働省は25日、エーザイなどが開発したアルツハイマー病の新薬「レカネマブ」の製造販売を承認した。
【10月】
●消費税のインボイス制度開始
商品やサービスの消費税率ごとに税額を示す「インボイス(適格請求書)制度」が1日、始まった。
●大谷翔平、米大リーグで本塁打王
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手が1日、44本塁打で日本人初の本塁打王に輝いた。今季、史上初となる2年連続の「2桁勝利、2桁本塁打」も達成。11月には2年ぶり2度目となるアメリカン・リーグ最優秀選手(MVP)に選ばれた。
●谷村新司さん死去
シンガー・ソングライターの谷村新司さんが8日、74歳で死去した。
●将棋の藤井聡太竜王が史上初の八冠
将棋の王座戦五番勝負で11日、藤井聡太竜王が3勝1敗でタイトルを奪取し、史上初の八冠独占を成し遂げた。
●札幌市が2030年の五輪招致断念
札幌市は11日、冬季五輪・パラリンピック2030年大会招致の断念を表明した。国際オリンピック委員会(IOC)は11月、唯一の候補として、30年はフランス、34年は米ソルトレークシティーを選んだ。
●旧統一教会の解散命令請求
盛山文部科学相は13日、宗教法人法に基づき、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対する解散命令を東京地裁に請求した。
【11月】
●各地でクマ被害、死傷者過去最多
人里に出没したクマに襲われ死傷する被害が全国で相次いだ。環境省は1日、今年度のクマによる人身被害が10月末時点で過去最多の180人(速報値)に上ったと発表した。
●所得税の減税などの経済対策決定
政府は2日、「デフレ完全脱却のための総合経済対策」を閣議決定した。所得税と住民税の定額減税などが盛り込まれたが、世論の反発を招いた。
●阪神38年ぶり日本一
プロ野球の「SMBC日本シリーズ2023」で5日、阪神タイガースがオリックス・バファローズを破って38年ぶり2度目の日本一に輝いた。
●副大臣、政務官相次ぎ辞任
税金滞納が発覚した神田憲次財務副大臣が13日、辞任した。10月下旬には山田太郎文部科学政務官が不倫問題で、柿沢未途法務副大臣が公職選挙法違反事件に関与した疑いでそれぞれ辞任した。
●宝塚が劇団員死亡で報告書
宝塚歌劇団は14日、女性劇団員が9月に死亡した問題の調査報告書を公表した。長時間業務による強い心理的負荷の可能性を指摘して謝罪する一方、上級生によるいじめやパワハラは確認できなかったとした。
●創価学会名誉会長の池田大作氏死去
創価学会名誉会長の池田大作氏が15日、95歳で死去した。
●米軍オスプレイ、屋久島沖で墜落
米軍の輸送機オスプレイが29日、鹿児島県・屋久島沖で墜落した。乗員8人のうち、12月1日午後5時現在で1人の死亡が確認された。
【12月】
●自民党パーティー券裏金疑惑発覚
自民党安倍派がパーティー券販売で集めた資金を議員に還流させていた疑惑が浮上。総額1億円超の可能性があるこの問題は、党内外で大きな波紋を広げ、政権運営への信頼が揺らいだ。
●日本初の月面探査機が成功
日本の月面探査機「SLIM」が無事月面着陸を達成。日本の宇宙探査技術が新たな段階に進み、将来的な月面資源の活用にも期待が高まった。
●年末の厳冬と自然災害
日本を含む多くの地域で大雪や寒波による被害が発生。一部地域では停電や交通機関の混乱が起きた。